この書体は主にデジタルデバイスで使用することを意識し制作しました。WEBフォントや論文・レポートなどで、実験的に使用していただけると幸いです。
日本語の基本語彙は日常的な会話や論文や小説に自由に使われる「日常語」と、公式の場面や文章に用いられる「文章語」と、くだけた文体の「俗語」があります。
マメロン Hi
Regularは、デジタル時代の日常語と俗語の文章表現の視覚化と共有を目的とした書体です。令和2年の昨今、スマホやタブレット端末、PC環境では明朝体やゴシック体を用いることがもっぱら。そこに「丸形書体」という選択肢を導入することで、これまでアナログとデジタルの間で抜け落ちてしまっていた感情表現や、漢字が多いだけで苦痛と感じる状況に何かしらの変化が生まれることを期待しています。
⑴漢字の運筆
○漢字は教科書体の運筆を参考に、手書きの形に近づくようなデザインにしています。明朝体やゴシック体の【糸】や【比】や【充】などの部品は、手書きの画数とデザインの画数が異なります。こうした部分に注目し、手書きの延長にあるような印象にしました。
⑵ハネ
○【心】や【見】など、上に伸びるハネは右斜め上に少し伸ばす程度に留めました。横組みの際の目の動きをストレスの軽減。また、ハネがなくなると間抜けな印象になるため、適度に引っかかるようにしています。
⑶ボティサイズ
○全体的にこぶりな設計です。
寝不足などで目が疲れた状態ですと、明朝体の鱗が目に突き刺さったり、ゴシック体がゲシュタルト崩壊(白い部分が飛び出して見える・偏と旁がバラバラに見える)し、文字が文字として見えなくなります。そうした状況でも優しくゆっくりと読み進めることができるよう注力しました。
⑷欧文
○和欧混植の際、欧文は文章のアクセント的な役割で使用される事が多いため、TypewriterやSlab Serifのデザインを参考に、適度なVintage感と目に引っかかりのあるデザインにしています。
⑸平・片かな
○ひらがな、カタカナに関しては、『参号明朝活字総数見本 全』
丸形ゴシック片假名・平假名を参考にしています。
ら、ち、お、き、さ、れは文章で組んだ際、卑屈な印象だったため凡庸なものに変えました。
⑹収録漢字の表示
○AdobeJapan1-3StdNの仕様なので、逢・芦・飴・溢・茨・鰯・淫・厩・噂・餌・牙などの一部漢字がJIS2004字形の表示になります。
⑺WEBフォント
○WEBフォントのプロポーショナル機能はpaltとhaltのみになります。
CSSに関しては
こちら
⑻太さ
○ウエイトは3、3.5、4、5の4ウエイトになります。どれもさほど太さの違いはありませんが、異なるOSやブラウザでの太さの違いが気になるかもしれないため作成しました。
以上。後はご自身でご使用の上、ご確認ください。
金畫字 #キンカクジ
— もじワク研究 (@mojiwaku) May 28, 2023
Ver2.0 リリース
JIS第二水準漢字に対応しました。
Download freehttps://t.co/NJ9UQxk7rZ pic.twitter.com/OeLa2K181J